大阪みやげ


30 décembre 2012

グランデール


夫が個展のために大阪へ行って来ました。
嬉しいお土産話を聞いた後に私が大変楽しみにしているのは
大好きなお店の一つであります"メゾングランデール"のお土産です。
このお店に初めて訪れた時から、商品の一点一点から内装、飾り付けまでの
すべてが好みで私たちはもうすっかり虜になりました。
今は棚が増えて、夫は「ブラザースクエイの映画のセットの中に居るようだ…」と
その色合いや雰囲気について熱く語ります。
今回は新しく出来たアンティークの手芸材料のお店"メルスリーグランデール"にも寄って来て、
黒い大、小のボタンと、土台が無いのにどういうふうに作るのか
不思議なコットンの糸で膨らみもついたイニシャル、
小さなメッセージカードを入れる封筒などなど。
細長いドーム型のガラスケースには何かオブジェを作ってもらって入れる予定です。
眺めたりどう使おうか考えたりと、楽しみがずっと続くお土産でした。

かわいいもの


25 Septembre 2012

Kawaiimono


友人のご主人が、「女の人は何を見ても『可愛いー!』だな・・」と言っていたと聞いて
確かにその通りなのでくすっと笑ってしまいます。
可愛いノート、可愛いお皿、・・・かわいいと感じる物は人それぞれですが
私にとってのかわいいものも周りには本当にたくさんあります。

使う目的もなく、飾るためでもなく、ましてサイズの合う人形を持っているわけでもないのに
ただただ『かわいいから』欲しくなった物がこれら人形用の靴下です。
人形用のものは、ままごとセットでも、洋服、帽子、靴、
人間用のそれらを精巧に縮小したものは、どれをとってもかわいいものですが
靴をはかせてしまえばほとんどが隠れてしまう靴下を踵まできちんと編んであり
なんとクリップまでついていて、見つけたとき思わず『可愛いー!』が出ました(笑)。

自転車競技のマーク・カベンディッシュ選手がプライベートの談話で、
彼の生まれたばかりのお子さんの靴下を
「レースの時以外はいつでも持ち歩いてるよ」といって照れながら見せていました。
彼にとっても靴下はお子さんを思う『可愛い』の象徴なのでしょう。
いつもツールドフランスなどのレースでは凄まじい勢いでゴールに突進してくる彼ですが
こんな一面があるのか、と微笑ましく思えます。

ところで、サンタクロースのプレゼントを靴下にいれるようになったのは
昔は靴下を暖炉の余熱で乾かす習慣があり、それに贈り物の金貨が偶然入ったことが由来だとか。
でも手袋でも良さそうなのに、やっぱり靴下は大きいのも小さいのも並んでいると
かわいいからではないかしら、と私は思うのです。


レース編みのカーテン


26 Juillet 2012

レース

私は9歳で刺繍をしすぎて、親に肩を揉んでもらっていた子供でしたが、
編みものは大の苦手で、出来るのは鈎針一本、好きなのは細編みのみです。

そんな私が、少しの間滞在していたパリの蚤の市でよく見かけたのが、太いレース糸で
方眼に編んだ土台の上に、葡萄の房と葉を編んだものをアップリケしたもので、
葡萄は一粒の中に綿を詰め、球体に編んであり、レース編みのもので
立体的に仕上げてあることが、当時の私には大変な衝撃でした。
それらはすべてが細編みで出来ており、フランス窓に合わせた細長いカーテンだったり
大きな窓用に横長だったり、クッション、ピロケースの端には葡萄の葉と
小さな葡萄が縫い付けられたりしていました。
いつの時代の流行だったのでしょうか。
後に、インテリアの本や雑誌でも、小窓にこれが掛かっている写真をみつけたので
きっとどこの家庭でも編んで窓飾りやインテリアに楽しんだものだったのでしょう。

自分でも作ってみたくなり、仕事の合間に一年かけて編みましたが、
全体が出来て、いざ縁取りの飾り編みの段階で、数を合わせてきっちりと模様に編む
という段階で、「あ、到底無理だ・・・」と、作業を前に挫折しました。
それが編めないと、ポンポンやフリンジも付けられず、一応窓に掛けて見ましたが
ふち飾りの無いカーテンは味気の無いつまらないものに見えました。

もうすっかり忘れていたそんなカーテンを3年ほど前に恵比寿のアンティークショップでみつけ、
それは葡萄ではなく百合の花のようなアップリケでしたが、ふち飾りもポンポンも
綺麗なままで、思わずあの初めてみた感動が甦り、求めて帰りました。
糸の太さがとてもフランス的に太くて、ざっくりと編まれていて、
どのような家の窓に掛けられていたのかしら・・と、見知らぬ風景へと思いを馳せます。

写真は、下のほうが恥ずかしながら自作の葡萄のカーテンです



薬局


9 Juin 2012

Yakkyoku


たとえば、17世紀から続いていると言うお店の中でも、
薬品の名前のラベルが貼られたガラス瓶や、天使や王冠、
植物をデザインした絵が描かれた焼き物の壷などが
整然と並べられた薬局ほど私にとって魅力的な所はありません。

もしも私が子供の頃に、近所にこんな小さな引き出しがぎっしりと
並んでいる棚や、重厚な装飾を施された秤を置く台などがある薬屋さんがあったとしたら、
おじさんと仲良くなって毎日ながめに行ったでしょう・・・。

大人になって旅したバルセロナでも、「ここは18世紀のままか?」と思われるような
素敵な薬局を見つけたときにも、お菓子屋さんと違ってあまり買い物がなかったですし、
外観から中まで徹底されたあまりの美しさに気がひけて、中へは入れませんでした。

薬や標本を入れる瓶の形は、現在でもあまり変わらない物も売られており、
そのフォルム、厚みなどがなんとも好きで、神田の高野理化ガラス店や、骨董市で見つけては
細かなものたち-ボタンやレース、貝殻、羽、人形の手足、手作りインクなど-を入れています。

そういえば、映画「パフュ-ム」の中の、香水屋さんの棚もすばらしかったですね。
地下の調合室にも、たくさんの大小の材料の入った瓶が埃をかぶって並んでおり、
主人公が調香するシーンは、なんども同じ所を止めては見入りました。
あの時代は、薬局にしても香水店にしても、貴重な物、高価な物への敬意が
棚の装飾、瓶のラベルにまで表されていたのでしょう。
小さい引き出しの一つ一つや、扉の内側までにも
絵が描かれていて、本で見ていても飽きません。

薬局から香水の話になりましたが、6月19日から24日まで、
恵比寿のギャラリーMalleで、Kizashinoさんの香水展が開催されます。
今回は写真展とご一緒のようです。
前回の展示では、重い瓶の蓋をそっと開けて、ゆっくり香って、
自分にぴったりの香りを探して選ぶのは、とてもわくわくすることでした。
セミオーダーの香水は後に美しい香水瓶に詰められ届きます。
友人のご実家から頂いた昭和の初期の頃のでしょうか・・・。
私の一番好きな医療棚には、医療用の瓶やシャーレと、
これら香水瓶が仲良く並んでいます。



剥製



2 Avril 2012

hakusei


私の趣味は、どうも父親譲りの所が多く、その中に引き継いだものに剥製好きがあります。
80年代に見たイングリッシュスタイルという洋書に、イギリスの人たちの剥製の飾り方として、
ジオラマを作るようにガラスケースに収めているという方法があることを知り、とても感動しました。
そこで私も、実家から剥製をもらってきては和風の台座を無理やり外したり、
リスにはバスケットを持たせたり、ムササビにはレースのショールをかけたり
なんとかイギリス風に飾りたいと思ったものでした。
何かに向かって威嚇している姿なのか、大きく口を開けて構えている狐は今、
本棚の上にその姿で収まっていますが少し前に見ていた海外ドラマの「ニコラ・ル・フロック」の中に
まったく同じポーズの狐の剥製が、やはり棚の上に飾られているシーンが出てきて、
フランスの時代劇と、福島の片田舎で作られた剥製が同じだったことには驚き、
また、こうして動物を生活の中に置きたいという趣味が、時代や西洋東洋を問わず
存在するのだということを知って、なんだか嬉しくなってしまいました。
去年の誕生日祝いに娘が送ってくれた「Walter Potter and his Museum of Curious Taxidermy」は
1880年オープンの剥製のミュージアムの本で、中でも表紙になっているクック・ロビンのジオラマは圧巻です。
他に兎の学校や子猫のお茶会などどれも愛情あふれる作品ばかりで、実物を見たかったですが
残念ながら今ではこのミュージアムは無くなり、これらの
素晴らしいジオラマは、オークションに掛けられ、個人蔵のようです。

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