直子さんの翼のショール



1 Mai 2012

wing


大切なアクセサリーの一つに、野村直子さん作の翼のショールがあります。
ショールと言って良いのかわかりませんが、大きな翼を首から肩に掛け
ベルベットのリボンを結んでとめるものです。
初めて直子さんにお会いして、グループ展でご一緒させていただいた時に、
展示中にこの作品をみつけ駆け寄って見せていただき、早速身につけさせて頂いた所、
直子さんから「生えてるみたいだ」と最高のほめ言葉をいただき、有頂天になったことを憶えています。
最近では、舞台や絵画、オブジェのお仕事でお忙しくしていらっしゃる直子さん。
一枚一枚の羽を絹の布をカットし、型で押して作られているこのショールは
とても貴重な作品だと思います。
いつもはガラスの棚に飾っていますが、家で一番似合う場所にかけて・・・
今夜も羽根を休めて眠ります。

I miss Tupelo



30 Avril 2012

tupelo


お花の贈り物が届くと、切花の時には必ずすぐに氷水につけます。
お花が大好きだったテュぺロはこの氷の音に気づくとどこにいても飛んで来て、
私が水切りをして葉や茎が落ちるのを楽しみに、いつも足元で見上げていました。
鉢植えやアレンジメントの時にはじっと前に座ってながめます。
花の香りを嗅ぐだけで、触ったり、悪戯は決してしません。
先日私の「黒の庭」を読んだ友人が、私が大好きでずっと探していた
ボルドー色のぺラルゴ二ウムを届けてくれました。
凄く嬉しくて、早速テュぺロに伝えます。
こんな時、お花の傍にテュぺロが居ないとやっぱり寂しい。
猫の居ない生活はなんだか空しいけれど、今ではテュペロの写真の傍に
とても小さな花瓶に見えるミルクピッチャーを置いて、そこにお花を一輪分けて飾ります。
氷の欠片も一粒入れます。

写真は氷の動く音を聞きながら上手く活けられているかを
チェックする生前のテュぺロ



剥製



2 Avril 2012

hakusei


私の趣味は、どうも父親譲りの所が多く、その中に引き継いだものに剥製好きがあります。
80年代に見たイングリッシュスタイルという洋書に、イギリスの人たちの剥製の飾り方として、
ジオラマを作るようにガラスケースに収めているという方法があることを知り、とても感動しました。
そこで私も、実家から剥製をもらってきては和風の台座を無理やり外したり、
リスにはバスケットを持たせたり、ムササビにはレースのショールをかけたり
なんとかイギリス風に飾りたいと思ったものでした。
何かに向かって威嚇している姿なのか、大きく口を開けて構えている狐は今、
本棚の上にその姿で収まっていますが少し前に見ていた海外ドラマの「ニコラ・ル・フロック」の中に
まったく同じポーズの狐の剥製が、やはり棚の上に飾られているシーンが出てきて、
フランスの時代劇と、福島の片田舎で作られた剥製が同じだったことには驚き、
また、こうして動物を生活の中に置きたいという趣味が、時代や西洋東洋を問わず
存在するのだということを知って、なんだか嬉しくなってしまいました。
去年の誕生日祝いに娘が送ってくれた「Walter Potter and his Museum of Curious Taxidermy」は
1880年オープンの剥製のミュージアムの本で、中でも表紙になっているクック・ロビンのジオラマは圧巻です。
他に兎の学校や子猫のお茶会などどれも愛情あふれる作品ばかりで、実物を見たかったですが
残念ながら今ではこのミュージアムは無くなり、これらの
素晴らしいジオラマは、オークションに掛けられ、個人蔵のようです。

黒の庭



28 Mars 2012

black


黒いクリスマスローズが咲きました。
黒い花の中でもこれはグレーと紫が入ったスモーキーな深い黒で、一番好きな色です。
インテリアも白と黒が好きなので、庭も白と黒の花のガーデンにしたいと思っていても、
ついつい他の色の誘惑に負けて徹底した白黒ガーデンにはなかなかなりません。
でも今年こそは実現したいと思っているのです。
今は写真のクリスマスローズ、ヴィオラ、フリルのパンジー、
白い花では原種のクリスマスローズが咲いていますが、
春になれば3種類の黒いチューリップ、アヤメ科のヘルモダクチリス、
花の外側がグリーンで内側が黒のユーフォルビア、白はコデマリが
咲きます。夏にはこれも大好きな浦島草が咲き、庭の一角を不思議な雰囲気にしてくれます。
黒だけの庭も魅力だけど、初夏からは紫陽花、フランネルフラワー、
ジキタリス、ポピーなどの白は外せないので、やはり白と黒の組み合わせを楽しもう。
黒いと言っても、真っ黒なのは今咲いているパンジーくらいで
他の花は濃い紫だったり、やはり夏のダリア黒蝶は赤ワインのような
色で、このすべてが黒がかった様々な花の競演が美しい。
珍しい花をたくさん知っていて育てている友人が、去年の夏には
黒いのと、黒とグリーンのストライプのペチュニアを送ってくださり、たくさん増えて、長い間楽しみました。
ペチュニアは他の色はあまり好きではありませんでしたが、ベルベットのような黒にはもう一目ぼれでした。
他に花びらが白と黒で出来ていると、ネモフィラや、オリエンタルポピー、
パンジーのエクリプスなど、なんでも欲しくなります。
以前、バラではルイ14世、グレーのバラでグレーパールなど
育ててみましたが、手入れが足りなくて枯らしました。
私には細やかな手入れを必要とする植物はどうも無理みたいです。
小さな庭ですがこれから少しずつ理想の庭を目指します。

緑を待ちながら



2 Mars 2011

greens


私の庭では冬のクレマチス、アンスンエンシスが終わって、
白いクリスマスローズが2種、咲き始めたところです。
原種のグリーンがかったこの花を撮影しようと思っていたら
例年になく本数が少なく葉も傷んでいて、なんだか可哀想・・・。
柘植の刈り込みに雪が積もったフランス式庭園の冬景色はそれは美しいけれど、
やはり冬の庭は、常緑の葉たちですらもまるで眠っているようで、なんだか寂しい。
花をたくさん咲かせるよりも緑の葉がうっそうと生い茂った庭にずっと憧れていて、
子猫の額ほどの私の庭も、緑に囲まれた小部屋のようにしたい、
と思っているのですが、なかなか理想の庭にするのは難しいものです。
それでも、雀やメジロ、ヒヨドリなどがパンを催促に来る姿を見られるのはなんとも嬉しいこと。
庭のことを考えていたら、マリア・シビラ・メーリアンの本が見たくなりました。
植物画の中では特に好きな画家です。
外の緑が元気に伸び始めるのを待ちながら、棚の中のグリーンを集めてみよう。
メーリアンの画集を中心に、勝本みつるさんのアッサンブラージュと手帳、
1個ずつ模様の違うシャツボタン、鳩山郁子さんのクローバーの版画、
ワインの温度計が入っている筒、猫プリントを貼った小箱、
たむらしのぶさんの蝸牛、香りのオイルの瓶、すずらんの切手など。

永遠の少年たち



18 Fevrier 2011


boy


「ブリキの太鼓」のオスカル
「ベニスに死す」のタッジオ
フォコンのマネキンたち
ウィーン少年合唱団
「ファニーとアレクサンデル」
ヴィクトリアンのカルト・ド・ヴィジットや写真集の少年、少女たち・・・。
永遠の少年たちはいつもセーラー服姿でした。
洋服の襟は、顔を引き立てる、絵の額縁のような役割があると思います。
セーラーカラーは、水兵服ばかりでなく、ヴィトリア時代には学校の制服から
少年、少女、婦人服にまで大流行したものでしたが、現代でもその形が
そのまま変わらず愛されていて、他のスタイルにはない魅力があります。
特にこの襟ほど少年たちの存在を強く印象づけるデザインは
他にないのではないかしらとさえ思えます。
セーラー服を着ていたからこそ、映画の主人公たちもそれぞれの個性が
際立っていたように思えるのです。
少年ではないけれど、ダリがガラを描いた絵の中にも、セーラー姿があり
(多分、フランス海軍の夏服)やはり印象の強い一枚です。
若い頃はセーラー熱が高かったので、自分で作る以外にもアメリカやフランス海軍の古着を着たりしました。
男性用なのにウェストのあたりが細身に出来ていて、
体の硬い私は被るのにけっこう苦労しましたが、着てしまえば格好の良いものでした。
娘にも、皆がTシャツで遊び回る時代に何着も作っては着せ、
被りのその胸当て付きの開きは小さな子供にはさぞ着にくくて迷惑だった事でしょう。
心に残る永遠の少年たちのように時代を超えて生きる「人形」にも、セーラー服はよく似合います。
写真は、人形のために作った2着で、5分丈のズボンと帽子のお揃い、
深いグリーンのセットは大きい人形用で、腕を外して着せます。

手コレクション



28 Janvier 2010

hands


アクセサリーや小物には、植物や動物などさまざまなモチーフが使われますが、
私の好きなモチーフに「手」があります。
体の部分と云うものは、絵画や彫刻、オブジェにおいても、
顔、手、足など、それぞれに心惹かれるものがありますが、
私は特に、小さな手に魅了されます。
20歳の時に知人からいただいたペンダントが始まりで、
以来、自然に目に留まったものや、友人からのお土産や贈り物などで
クリップ、ペンダントヘッド、ブローチ、ペーパーウェイトなどが集まりました。
写真左下方の黒い、小さなフックがついているものは、
呼び名を知りませんが、おそらくヴィクトリア時代の、
編み物をする時に糸がスムーズに流れる為の糸通しのようです。
右側の平らで大きめのものは、イタリアのエクスボト。
病気を治すまでのお守りで、治ったら教会に返納するものです。
ちょっと面白い、手の甲にタトゥーが入っているものは、モロッコ土産の栓抜きです。
自分で見つけたものはほんの少しですが、どれも、
出会った瞬間の喜びや、旅先で探し求めてくれた友人の気持ちのこもった、大切な宝物です。

大好きなアルバム



20 Mars 2009

meret


ちょうど10年前に発売されたCDで、いつ聴いても大好きなアルバムがあります。
アーティストはメレット・ベッカー、ドイツの女優さんで音楽家です。
このアルバムNACHTMAHR(邦題「夢魔」)は、
ちょっと奇妙な童話を聴いているような作品です。
1曲ごとにまるで別人が歌っているかのようで、
メレットのドイツの伝統的かつ前衛的な表現力にぐんぐん引き込まれていきます。
このアルバムがあまりに素晴らしいからと、友人に薦めたところ、
彼女がたしかメレット宛てか事務所にお便りをしてくれ、
そのお陰で2003年発売の「fragiles」の来日公演の際に招待されて、
私までご一緒させていただくという幸福な出来事がありました。
歌、不思議な楽器の演奏を含めてのメレットのパフォーマンスは、
まるで1曲ごとに短い演劇を観ているよう。
バックに流れるコラージュやアニメーションの映像にも一時も目が離せなくて、
どちらもじっくり観たいのにあ〜もったいない、と思えるようなライブでした。
知る限りではもう一枚、アインシュテュルツェンデ・ノイバウテンのレーベルEGOから
ライブ版「Noctambule」が出ていて、
こちらはブレヒトやルイス・キャロル、グリムなどの詩に曲を付けた作品や、
クルト・ヴァイルなどの曲も入っており、前述の2枚とは少し雰囲気が違います。
私はメレットの作詞、作曲が断然好きです。
写真は「NACHTMAHR」。
衣装も迷路の模様で、歌詞カードのイラストもちょっと怖くて可愛いのです。

tisane



9 Février 2009

tea


コーヒーを飲まなくなって一年になりますが、
紅茶の方が味もパッケージも豊富で、選ぶ楽しみが増えました。

先日、Tシャツとカードでお世話になっている
エルマフロディットの大阪ODONA店に参りました時に、
イタリアの修道院で作られたという
ハーブティーの美しい箱が目に止まりました。

元々緑茶やハーブティーはあまり好物ではありませんでしたが、
修道院と聞くだけで、ドン・ペリニョンだって、サンタ・マリア・ノベッラだって、
友人の尼さん安寿さんの作る煎じ茶も、当然オーガニックで優しい味ですし、
皆清く正しく優れた物に違いないと思う私。

早速その日からいただいておりますが
これが香りも味も素晴らしく良いのです。
こんなに美味しいと思ったハーブティーは初めてです。

TVドラマのポアロがよくカフェで、「ティザーヌ下さい。」と注文していて、
考え事をするのにコーヒーよりいいのかな、と思っていましたが、
このような味わい深いハーブティーなら芯から気分も安まり、
頭も冴えるのが解るような気がします。

左:ハーブティーリラックス   右:聖ニコラ修道士の煎じ茶

私の人形



21 Janvier 2009

ningyo


私は毎日のように人形遊びをしている子供でしたが、
それ以前の、自分にとっての人形というものの最初の記憶は、
腹話術師が開けたトランクの中の人形でした。
周りに子供達がいて、母に抱かれて、
とても高い位置から見下ろしていましたので、
おそらく2歳くらいだったかと思います。

強烈な印象の二番目の人形は、
小学生の頃に見た乱歩のテレビドラマの中の箱に入った人形で、
夜中に部屋から抜けだし、朝になる前に元の箱に戻るという話で、
何より人形が等身大である事に興味を持ったのを覚えています。

大人になってシモンさんの「ドイツの少年」に出会い、
自分にとっての本当の人形だ、と、恋をしました。
今でも彼の棲む邸を訪ねる時、
其処に居るのだ、と思うとほんの少し緊張します。
他に小説「人でなしの恋」のつづらの中の人形など、
惹かれる人形はいずれも箱に入ったものばかりです。
アンティークドールにしても、座った姿ももちろん可愛いのですが、
やはり箱にきっちりと収まって立っている姿が一番好きです。

幼かった頃、箱に入れるということが人形に対する愛情の表現と感じていたのか、
それとも「動き語る人というもの」から一番遠いかたち、
その最も「人形らしい姿」に惹かれていたのか、
どちらなのかはわかりません。

2006年に、友人と「私の人形」というタイトルで三人展をしました。
モデルになった人形は、絵の中で歌ったり遊んだりしましたが、
今はきちんと元の箱に収まっています。

marottes



20 Janvier 2009

マロット


5体のマロットは、個展「おしゃれ鴉の忘れもの」の為に描いたペン画です。
はじめは鴉たちに、実際に作った帽子や洋服などを身に着けた
マヌカンになってもらうつもりでした。
ところが、最初に描き上がった兎の顔を見ていましたら、
じっと立っているマヌカンよりも
今にも動き出しそうな人形たちにした方が楽しそう、
と思いいたって、マロットになった訳です。
20代の頃に作った粘土の頭部のマロットもあります。
もうすっかり埃にまみれて鈴も黒ずんでしまいましたが、
中に仕掛けが入っていて、振るとコロンコロンと音が出ます。

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