かわいいもの


25 Septembre 2012

Kawaiimono


友人のご主人が、「女の人は何を見ても『可愛いー!』だな・・」と言っていたと聞いて
確かにその通りなのでくすっと笑ってしまいます。
可愛いノート、可愛いお皿、・・・かわいいと感じる物は人それぞれですが
私にとってのかわいいものも周りには本当にたくさんあります。

使う目的もなく、飾るためでもなく、ましてサイズの合う人形を持っているわけでもないのに
ただただ『かわいいから』欲しくなった物がこれら人形用の靴下です。
人形用のものは、ままごとセットでも、洋服、帽子、靴、
人間用のそれらを精巧に縮小したものは、どれをとってもかわいいものですが
靴をはかせてしまえばほとんどが隠れてしまう靴下を踵まできちんと編んであり
なんとクリップまでついていて、見つけたとき思わず『可愛いー!』が出ました(笑)。

自転車競技のマーク・カベンディッシュ選手がプライベートの談話で、
彼の生まれたばかりのお子さんの靴下を
「レースの時以外はいつでも持ち歩いてるよ」といって照れながら見せていました。
彼にとっても靴下はお子さんを思う『可愛い』の象徴なのでしょう。
いつもツールドフランスなどのレースでは凄まじい勢いでゴールに突進してくる彼ですが
こんな一面があるのか、と微笑ましく思えます。

ところで、サンタクロースのプレゼントを靴下にいれるようになったのは
昔は靴下を暖炉の余熱で乾かす習慣があり、それに贈り物の金貨が偶然入ったことが由来だとか。
でも手袋でも良さそうなのに、やっぱり靴下は大きいのも小さいのも並んでいると
かわいいからではないかしら、と私は思うのです。


双子の不思議


10 Septembre 2012

Twins


ブラザース・クエイは持って生まれた資質以外に、
二人であるがゆえにあのような深みのある作品を生み出すことが出来るのでしょうか。
もう随分前に、小説を読み、観た映画『戦慄の絆』の兄弟は、
二人の間に女性が入ることで双子の関係が壊れて行く話。
生きていく上に精神的にどうしても必要なのは兄、弟だった・・・
という、その頽廃美に感動したことがあります。

自分と同じ容姿、思考、双子とは自分の分身のように感じるものなのでしょうか。
私には、時々起こる偶然の一致を「もしかして私たち、前世は双子?」と言って笑い合う友人がいます。
たとえば私がアンティーク店で食卓用の椅子をいいなあ・・と思いながら眺めていると、
次の日、電話で話していると彼女が「・・・そういえば昨日アンティ-クの椅子買ったの、食卓用の。」
と言ったり、同じ日に別な骨董市で、塗りの三つ組み椀を五客づつ、彼女は朱で私は黒でしたが
買っていたりと、あまり買い物の話はしないので後で知って驚くことが多いのです。
めったに音楽の話題もしませんが同じ時期に同じCDを聞いてることもあります。
彼女は私よりも私の好みや合うものをよく知っています。
思えば出会ってから、私がアクセサリーを作り出せば、それが商品になるように
友人を紹介してくれたり、「絵を描こうよ!」と無理やり(笑)絵の道を開拓してくれたりと、
何をしていてもぐいぐいと引っ張ってくれます。
大好きなアーティスト兄弟や、小説の主人公たちのような強烈なつながりではないにしても、
彼女がいなかったら私の人生は楽しさが違っていたかもしれません。
趣味が似ている所があるというだけでなく、不思議な偶然を思うと、もしかしたら
遠い昔に同じ国に生まれ、一緒に人形遊びをしたり、手芸をしたり、
庭で薔薇を育てたりしていたのかも・・なんて思ってしまいます。

現在の私には二つ上の姉がいて、小さい時から双子のようにお揃いの服を着て育ちましたが、
私は何でも姉の世話になっていて、姉は高校の頃から
お小遣いで私にアクセサリーを買ってくれたりする大人でした。
どこへ行っても「二つ違い?」と驚かれるほど姉はしっかりもので、
私は幾つになっても気の利かない出来の悪い妹です。
きっと私は300年経ってどこかで生まれ変わっていても『姉』に引っ張ってもらって
やっと何かを発揮できるような『妹』なんだろうな、と思います。

*

絵は遠い遠い記憶の中の少女たち。
好きな人がいても告白できずにガーデ二アを一輪持ってぼんやりする
妹に「大丈夫よ!」と励ます姉の図。


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