レース編みのカーテン


26 Juillet 2012

レース

私は9歳で刺繍をしすぎて、親に肩を揉んでもらっていた子供でしたが、
編みものは大の苦手で、出来るのは鈎針一本、好きなのは細編みのみです。

そんな私が、少しの間滞在していたパリの蚤の市でよく見かけたのが、太いレース糸で
方眼に編んだ土台の上に、葡萄の房と葉を編んだものをアップリケしたもので、
葡萄は一粒の中に綿を詰め、球体に編んであり、レース編みのもので
立体的に仕上げてあることが、当時の私には大変な衝撃でした。
それらはすべてが細編みで出来ており、フランス窓に合わせた細長いカーテンだったり
大きな窓用に横長だったり、クッション、ピロケースの端には葡萄の葉と
小さな葡萄が縫い付けられたりしていました。
いつの時代の流行だったのでしょうか。
後に、インテリアの本や雑誌でも、小窓にこれが掛かっている写真をみつけたので
きっとどこの家庭でも編んで窓飾りやインテリアに楽しんだものだったのでしょう。

自分でも作ってみたくなり、仕事の合間に一年かけて編みましたが、
全体が出来て、いざ縁取りの飾り編みの段階で、数を合わせてきっちりと模様に編む
という段階で、「あ、到底無理だ・・・」と、作業を前に挫折しました。
それが編めないと、ポンポンやフリンジも付けられず、一応窓に掛けて見ましたが
ふち飾りの無いカーテンは味気の無いつまらないものに見えました。

もうすっかり忘れていたそんなカーテンを3年ほど前に恵比寿のアンティークショップでみつけ、
それは葡萄ではなく百合の花のようなアップリケでしたが、ふち飾りもポンポンも
綺麗なままで、思わずあの初めてみた感動が甦り、求めて帰りました。
糸の太さがとてもフランス的に太くて、ざっくりと編まれていて、
どのような家の窓に掛けられていたのかしら・・と、見知らぬ風景へと思いを馳せます。

写真は、下のほうが恥ずかしながら自作の葡萄のカーテンです



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