永遠の少年たち



18 Fevrier 2011


boy


「ブリキの太鼓」のオスカル
「ベニスに死す」のタッジオ
フォコンのマネキンたち
ウィーン少年合唱団
「ファニーとアレクサンデル」
ヴィクトリアンのカルト・ド・ヴィジットや写真集の少年、少女たち・・・。
永遠の少年たちはいつもセーラー服姿でした。
洋服の襟は、顔を引き立てる、絵の額縁のような役割があると思います。
セーラーカラーは、水兵服ばかりでなく、ヴィトリア時代には学校の制服から
少年、少女、婦人服にまで大流行したものでしたが、現代でもその形が
そのまま変わらず愛されていて、他のスタイルにはない魅力があります。
特にこの襟ほど少年たちの存在を強く印象づけるデザインは
他にないのではないかしらとさえ思えます。
セーラー服を着ていたからこそ、映画の主人公たちもそれぞれの個性が
際立っていたように思えるのです。
少年ではないけれど、ダリがガラを描いた絵の中にも、セーラー姿があり
(多分、フランス海軍の夏服)やはり印象の強い一枚です。
若い頃はセーラー熱が高かったので、自分で作る以外にもアメリカやフランス海軍の古着を着たりしました。
男性用なのにウェストのあたりが細身に出来ていて、
体の硬い私は被るのにけっこう苦労しましたが、着てしまえば格好の良いものでした。
娘にも、皆がTシャツで遊び回る時代に何着も作っては着せ、
被りのその胸当て付きの開きは小さな子供にはさぞ着にくくて迷惑だった事でしょう。
心に残る永遠の少年たちのように時代を超えて生きる「人形」にも、セーラー服はよく似合います。
写真は、人形のために作った2着で、5分丈のズボンと帽子のお揃い、
深いグリーンのセットは大きい人形用で、腕を外して着せます。

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