コマドリの会話、雀のおしゃべり


13 janvier 2013

bird


『プルートで朝食を』は好きな映画の一本です。
幼い頃から両親の愛を知らずに育った主人公が、
少年の頃から女装が好きでゲイになって行く姿が、実に爽やかに軽やかに描かれています。
ラストシーンでも本当はたくさんの苦悩のある人生なのに
あえて名乗ったりハグしたりしない、主人公の思いやりある姿に胸がつまります。
映画の中で、主人公のチャーミングな性格を更に引き立てているのが
最初から最後までずっと彼を見守っているコマドリ2羽のような気がします。
2羽はいつも窓越しに彼を見ては「今日は元気がないね。」とか「大丈夫かな・・」
とか、心配したり良い事があると喜んだりします。
小鳥たちの会話は微笑ましく、観ている側の気持ちも救ってくれるかのようです。

私の家にはコマドリは来ませんが、パン屑を庭に撒くと
雀やヒヨドリ、メジロなどが良く来ていました。
パンをお皿に入れると警戒して食べないので、直にぱーっと撒きます。
気の小さいのは、集団で来ても隅っこの方に持っていって食べたり、
一羽でも来るのはなつこくて、撒いてないと催促をします。
最近は冬になっても来ないね・・・と言っていたら、少し前ですが
私が散歩をしている時、頭の上でなにやら騒がしい。
そして、私の歩く道前方三メートルほどの所に、なんと
五、六羽の雀たちが降り立ち、地面をつつく動作をしたのです。
これは餌の催促のポーズです。
「えーっ!帽子被ってるのに私が判るのー?今何も持ってないよ。」と思いましたが
一瞬で飛び立ってしまったので、もしかしたら
「元気だね。いつもの私たちよ。」と挨拶しに来てくれたのかもしれません。
それからしばらくして、今度は昼寝をしようとカーテンに手をかけたら、
また五、六羽の雀たちがベランダの手擦りにこちらを見て留まっています。
二言、三言何か言って飛んで行きました。
なんて言っていたのでしょう。
映画のコマドリのように、雀たちもいつもおしゃべりしているのでしょうか。
たぶん、この雀たちは私の人生を心配してくれてるというよりは餌の心配だと思いますが(笑)。
雀たちを見て、もう何年も前に観た映画でしたがコマドリの会話を思い出して書きました。

※写真は小鳥のおしゃべり(さえずり)を録音したCDジャケットです。

幸せな一年を


8 janvier 2013

shakuyaku


遅ればせながら、新年おめでとうございます。
昨年も皆様には大変お世話になりまして有難うございました。
私は大病を患い仕事を休んで三年になりますが、
昨年は少しずつでもこのMonologueを更新できるようになり
自分にとって、ささやかですが大きな喜びでもありました。
私の祖母は何かにつけ「幸せだなぁ・・・」と言うのが口癖でしたが
私もこれを受け継いだのか、いつもそう思うのです。
朝目がさめても幸せで、ご飯を食べては幸せで、美しい花を見ても幸せです。
こうして私の書いたものを読んでくださる方がいらっしゃることもこの上ない幸せです。
いつもそう思っていると思いがけない喜びがもっと幸せにしてくれて
昨年暮れの私の誕生日から素晴らしい一年の始まりを迎えることが出来ました。
どうか皆様にとって今年も幸せな一年でありますようにとお祈りいたします。
今年もどうぞ宜しくお願いいたします。

大阪みやげ


30 décembre 2012

グランデール


夫が個展のために大阪へ行って来ました。
嬉しいお土産話を聞いた後に私が大変楽しみにしているのは
大好きなお店の一つであります"メゾングランデール"のお土産です。
このお店に初めて訪れた時から、商品の一点一点から内装、飾り付けまでの
すべてが好みで私たちはもうすっかり虜になりました。
今は棚が増えて、夫は「ブラザースクエイの映画のセットの中に居るようだ…」と
その色合いや雰囲気について熱く語ります。
今回は新しく出来たアンティークの手芸材料のお店"メルスリーグランデール"にも寄って来て、
黒い大、小のボタンと、土台が無いのにどういうふうに作るのか
不思議なコットンの糸で膨らみもついたイニシャル、
小さなメッセージカードを入れる封筒などなど。
細長いドーム型のガラスケースには何かオブジェを作ってもらって入れる予定です。
眺めたりどう使おうか考えたりと、楽しみがずっと続くお土産でした。

2冊のコラージュ集


20 novemvre 2012

オーヴ Yoko


毎日お便りが着てるかな、とポストを見るのは楽しみの一つです。
土曜は大雨だったので、うっかり忘れてしまいましたが
日曜の朝に素敵な贈り物が届いているのをみつけました。
封筒はフランスに住んでいる友人からで、彼女のお友達でコラージュ作家の
オーヴ・エレウェットさんの作品集でした。
まず表紙に見入ってから、開いたとたんに、私は体中が熱くなり
そこに書かれているメッセージに涙があふれました。

Yukoへ  太陽の光があなたにエネルギーと安らぎを届けてくれますように。
他の場所でみつけたありえなさそうないくつかのメッセージを送ります。
友情をこめて  オーヴ・エレウェット

オーヴさんの個展が今月パリで開催され、その際に私のことを友人が彼女に話したら、
「私からのプレゼントにしたい」と言って下さったのだそうです。
遠い国の見知らぬ人にこのような温かい言葉をとっさに書いてくださる
そのお気持ちが嬉しくて、感激の気持ちでいっぱいです。
健康な時でも、自分の知らない世界を見たり、聞いたりすることは
眠っていた細胞が活性化されるように感じるものですが、今のわたしにとって、
友人達や遠くに暮らす家族からのお便りやメール、素敵なカードや新しい作品、
好みの音楽など教えてもらえることは、新鮮な空気をいっぱい吸い込んだような気持ちにしてくれて
元気の源なのだ、としみじみ感じ、こうして生きていけるのだな・・・と心から思うのです。
友人が以前から私に見せたいと言っていたオーヴさんの作品を私は初めて拝見しました。
力強い色彩は今まで知っていたコラージュとはちょっと違う未知の作品で、一目で魅了されました。
これらの作品は優しいメッセージと一緒に私の中に染み渡り、力になってくれることがわかります。

そして17日は版画家、コラージュ作家の山下陽子さんの個展のオープニングでもありました。
今回の個展はマンディアルグの短編、La Tapis Roulant に
コラージュの挿画をよせた、出版記念の展示です。
山下さんらしい静かなイメージの作品と、アトリエ空中線間さんの造本は小説を更に魅力的にしています。
それぞれのファンである私にとって宝物が又一つ増えました。

1935年生まれのオーヴ・エレウェットさんはアンドレ・ブルトンの娘さんです。
そしてマンディアルグ・・・時代を超えて、偶然同じ日に私の元に届けられた
2冊の作品の不思議なつながりと、この喜びを、どう表してよいのか、まだ感動に震えています。

毛皮のアクセサリー


2 Octobre 2012

私は毛皮が好きです。
東京近郊の冬はそんなに寒くならないのでコートは着ませんが、
狐やミンクの襟巻き、アンティークのショールやマフなどは
季節が来るとそんなに使うことがなくてもウキウキしながら出しはじめます。
動物の毛は触っているととても穏やかな気分にさせてくれます。
アクセサリーの材料にも毛皮を使ったものを今までに何点か作りました。
部分的に毛皮を縫いつけたショールやストールも作りましたが
手元に残っているもので、毛皮を中心にビーズをあしらったアクセサリーを並べてみました。



ミンク2

ホワイトミンクの頭部のチョーカー、ブラックミンクの頭部のブレスレット。
ミンクもそれぞれ顔が違っていて、土台を作って成形して貼りますが
白い方が優しい面立ちをしています。


山猫

豹ではなくて山猫でしょうか?
アンティークの襟だったものとブロンズ、赤のビーズを合わせているカフス。
ワンピースやジャケットに合わせます。
手首がとても温かです。


白黒ハート

白と黒の大きなハートのブローチは兎の毛を刈り込んだもの。
兎は毛皮の中でも一番軟らかくて、毛を刈り込むと
見た目にも触っても不思議な感覚で、ずっと撫でていたくなります。


ワインチョーカー

ワイン色に染めたミンクを黒のビーズや石と組み合わせたチョーカー。
同じ素材でブローチ。


ミンクえり

襟のようなネックレスはミンク。
茶の毛色に合わせてブルー系やブロンズのビーズを使っています。
同じミンクでバレッタ。これは大きめで、小さな帽子のようにも見えます。



毛皮を見たり触ったりしているといろいろとイメージが湧きます。
まだ出番を待っている狐の頭部や様々な色のミンクたち・・・。
バッグや帽子飾りになるのはもう少し待っていてくださいね。

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